テネモスの商品を開発した飯島秀行さんの手がけたラジコン飛行機をご紹介いたします。
スロープレーンといい、翼の振動によって自由自在に浮遊する大変珍しい飛行機です。
まずは、実際に飛んでいる映像をごらんください。
振動羽ばたき原理による飯島式飛行機(ラジコン技術2004年1月号より抜粋)
「空中を浮遊するラジコン機」こんな形容がぴったり当てはまるRC機が実際に存在する。
翼面積を大きくして軽く作れば、特別に珍しいことではない・・・
こんな答が帰ってきそうだが、決してそうではない。
エンジンをスローにすると、大きな機体が”フワフワ”と空中を漂う。
オーバー・コントロールとも思えるような舵を切り、
機体の姿勢を大きく崩してみても、いっこうに失速する気配が見えない。
一転、強風中でエンコンHi、エレベータDownを打ってみた。
すると、スパン2mを超える機体が56クラスの4サイクルエンジンで、
風をものともせず自由自在に飛び回るのである。
今までの常識を覆された瞬間であった。
次は急激なエレベーター・アップ。
エンジンを吹かせば、垂直上昇に近い姿勢でも翼端失速はほとんど起こさない。
実に不思議な飛行機である。
地上スレスレの高度でローパスする機体は、グライダーのようにハンドキャッチさえできそうな錯覚に陥る。
大型機は広い空域が要る。これもごく常識である。
ところが、飯島秀行氏(埼玉)のスロープレーンは、微風ならば小さな野球グラウンドが一面あれば十分に飛行可能という、驚異的な運動性能を備えているのである。